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検査基準の変更で問い合わせ増えてます。

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FIAT500のヘッドライトの問い合わせ増えてます。

昨年9月からの車検時のヘッドライト測定方法の変更の為、並行輸入車の右側通行用のまま走行されてた車輛が、車検の時期をむかえライとの交換を余儀なくされてます。

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使用過程で本来の右側通行用でのヘッドライトでは、すれ違い(ロービーム)照射での歩道辺りが照らされて無く大変危険です。検査に関わらず、該当車輛はライトを変更しましょう。

H7タイプのハロゲンバルブ車対応、純正HID車と同じフォルムをご提供します。

FIAT500用プロジェクターヘッドライト


補修パーツを有効に使ってかしこく修理

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悪くなった部品についての修理を考える時に、純正・新品が必ずしも正しい選択では無いケースもあります。

例えばエキゾースト系統の修理についてこんな選択も可能です。

これは、マフラーパイプをフレキシブルにする為のパーツです。
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ステンレスの編み込みで覆われた内部には、ジャバラが仕込まれていて、エンジンより発する
振動や、駆動力で動いてしまう揺れをエキゾースト後半部へ伝え難くするパーツです。
ローダウンをした際などに擦り易いのはこの箇所だったりもします。

損害状況としては、排気漏れの誘発やジャバラ部の金属疲労による異音の発生などが挙げられます。

新品に換えようと思うと意外にも高価なのですよね。
今回作業を行った車輌はアルファロメオ156JTSです。
症状は特定の回転域での異音の発生です。
新品部品(ジャバラを含めたパイプとフランジまでが備わった物)は約6万円でした。

う~ん。。。ガマンして乗ろうかな?と考えさせられる金額です。
でも、そういうガマンって、車への愛着が減るひとつの要因だったりもします。

ちなみに、手に持ったフレキシブル単体の値段は 6千円です。
純正品の1/10なのですね。
これなら気兼ねなく交換できますよね。

作業は、切断・溶接が必要な為DIYでの交換は難しいですが、お任せいただければ可能です。

交換対象物を切り取ります。
アルファロメオの場合、純正のエキゾーストパーツのステンレス含有量が高い為、鉄ほど簡単には切れません。
切り取った箇所に、フレキシブル部を仮当てし、溶接位置を確認・調整します。
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取り付け位置・角度が決まれば溶接で固定します。
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今回は純正とほぼ同寸のフレキシブルが設定にあった為、スムーズに作業が行えました。
サイズ設定は19種程ありますので、いろいろな車種に対応します。

エキゾーストパーツの加工や、マフラー製作などでフレキシブルを新規取り付けする場合にも有効です。

ルノー・メガーヌ3 エステートGT180 フライホイールを強化・軽量品にコンバージョン完了

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デュアルマス・フライホイールのダメージからどう抜け出すか?が前回の課題でした。
純正品は16万円越えという代物でしたので、何とかならないものかと試行錯誤の末、結論がでました。

あらゆる方向性でパーツを探した結果、辿り着いたのはコレ。
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クロモリ製の軽量フライホイールです。
重量は、純正:12キロ 軽量:7.5キロ です。
4.5キロの軽量は程良い重量と言えます。軽すぎるとトルク低下が否めませんから。

いきなり組み付ける前に、まずは単体でのクラッチ点検を行いましょう。
組み付ける新品のクラッチを車輌に組み付けるのと同じ状態で取り付けます。
その後、油圧プレスを使いクラッチカバーを押し込みます。
(この状態が、クラッチペダルを踏み込んだのと同じ状態です。)
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圧力を掛けていない状態
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圧力を掛けた状態
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クラッチカバーのプレート面とクラッチディスクに隙間が生じているのが確認できます。
これがクラッチが切れた状態です。

単体テストでこの隙間が出来ない・少ない場合、車輌に組み付けた際にクラッチが切れない..という事になります。

外したクラッチの残量と、新品クラッチの厚み比較です。
1mm程減っていますね。5万キロ走行なので2リッターターボのクラッチとしては妥当な具合です。
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私達の扱う車では珍しい物も組まれていました。
クランクセンターにベアリングが入っています。
さほど悪くは無いですが、容量の小さいベアリングですので交換しておきましょう。
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フライホイールを固定するボルトは、塑性ボルトですので外したら新品に交換です。
締め付け方法は、全体を低い規定トルクで締め付けた後に、角度締めを2度行います。
合計3度の締め付けが必要ですので、締め付け行程に合わせてボルトにマーキングを行います。
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そしてクラッチの組み付け。
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見た目がごつい、強そうなクラッチです。

あとはひたすら各部の組み付け・復帰を行います。

フィーリングは、エンジンを始動した後にすぐに体感できます。
とにかくスロットルレスポンスが良い・鋭い。そりゃそうですね、根本的な機械的変化がもたらす結果です。

公道テストでも走りの差は歴然です。
ルノーの2Lターボは、最近主流のダウンサイジングターボでは無く、モアパワーとしてのターボですので
普通に走らせても十分速い車ですが、こういう要素が加わると激変です。
この周囲の試運転では、アクセルを沢山踏めません。
低回転トルクの低下は犠牲になっておらず、おとなしく走っても、ごく普通に乗れます。
ひとたび右足に力を入れると、ブースト前からビュンッとタコメータが跳ね上がり、その後にターボが
後ろから蹴飛ばす、そんな加速を味わえます。

面白い車に仕上がりました。

ブレーキローター研磨作業

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ブレーキパッドの変更に伴い、荒れたブレーキローターをリフレッシュします。交換も作業の選択肢に有りますが、今回はブレーキローター研磨機にて再生作業を行いました。 機械に正確にブレーキローターセットし、研磨バイトの送りを少しづつ進め、最小限の研磨にとどめます。 熱による歪みや錆が気になる為、入念に再生を行い、ハブ面の手当てと防錆処理を施し研磨作業でリフレッシュします。

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ブレーキ鳴きの原因になる、微振動の対策にも貢献、ブレーキパッド交換の際に限らず、ブレーキ作動時のハンドルの振れ、ブレーキペダルへの振動が気になるユーザー様にお勧めします。

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輸入車の純正ブレーキパッドはブレーキローターへの攻撃性が強く、ブレーキパッド交換毎にローター研磨を推奨しております。

アバルト500はブレーキキャリパ弱いですね。

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アバルト500をモータースポーツシーンで使用すると、ブレーキキャリパが加熱され
キャリパに組み込まれているダストブーツが熱外で損傷を受けます。

今回、車検整備進行中のアバルト500はブレーキディスクの交換中にダメージに
気付き、急遽キャリパのリペアを行いました。

ブレーキキャリパのダストブーツは、外部からの確認では損傷状態が分かり辛いです。
パッドを外す際に、キャリパを外す事で全貌が明らかになります。
ご覧の通り、ズタボロでした。
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ラテンフェスタや、富士スピードウェイを走る車輌ですのでブレーキの負担はかなりのものですね。
ディスクロータ表面の細かいクラックは見た目にもかなり怖いです。
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各部分解を行い、ピストン・シリンダの状況も確認します。
赤色のキャリパが黒く見えるのは汚れを含め、熱による変色もあります。
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リペアに用いるのが、このキャリパーシールキットです。
ピストンシール・ブーツのみならずフローティング部のブーツ・インナーラバーも含みます。
キャリパフローティングを固定するボルトも付属されます。
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常時、在庫するようにしていますので、こういった不意の事態に対応できました。

組み付けるブレーキディスクは、bremboMAXをチョイスしました。
キャリパ及びブラケットは、トレントで洗浄を行い、汚れを除去した後に必要箇所へ
グリスアップを行い組み付けます。
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タイヤハウス内が非常に綺麗で高感度が高いですね。
これは、事前に行ったスチーム洗浄による効果ですよ。

アバルト500のブレーキに関する内容は以前にもご紹介していました。

そもそも、ここまでの被害の原因は熱がこもり過ぎる事にあります。
アバルト500はフロントバンパーから風が抜けず、ブレーキを冷やす道がありません。
インタークーラーがバンパー左右に配置されている為です。
インタークーラをフロントマウントにコンバージョンする事で、ダクトなどを取り回しし易くなりますね。

FIAT水漏れ対策お任せ下さい。

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FIAT500/Panda系のサーモスタットに当社オリジナルアルミ削り出しサーモスタットホースユニオン装着する為の専用治具を製作しました。サーモスタット単品でのホースユニオン交換に大変便利なTOOLです。

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FIATユーザー様からの問い合わせに、サーモスタット本体とアルミ削り出しホースユニオンを組み込みでのご提供にもお応えできます。1.2L 1.4L twinair各エンジン用に適合します。

走行距離が増えてきた車両に水廻りのトラブルが増えてきております。早めの手当てが正解です。

詳細はお問い合わせ下さい。

 

アルファロメオ4Cの足回りリリースです。

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アルファロメオ4C用のBILSTEINが販売となりました。街乗りからスポーツ走行まで考慮した10段階減衰 力調整式のショックアブソーバーにアイバッハERSスプリングの組み合わせです。
4Cの高い次元のコーナリング性能を更に追及されるユーザー様にお薦めします。組み付けから4輪の車高
の調整・コーナーウエイトの調整・4輪アライメントの調整などご要望に合わせてセットアップいたします。

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ルノースポール2台の整備

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一般公道よりサーキット好きな2台同時に各部メンテナンスを進めてます。3月6日のラテンフェスタまで後1カ月余り、急ピッチに作業が進められてます。

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LATIN FESTA2016シリーズスケジュールは3月6日美浜サーキットにて初戦が開催されます。

 


タイヤ交換に合わせてホイールも洗浄します。

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ALFA156のタイヤ交換を行う際に、ホイール表面はともかく、内リム廻り・ハブ面・ボルトホール部も丁寧に洗浄クリーニングを行いました。 高性能パーツ洗浄器、トレントが大活躍してくれます。

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ブレーキダストやタイヤリブが付着したリム・テーパーボルトの当たり面・ハブ面の正確なクリーニングでリフレッシュします。走行安定性を考えると大切な作業だと思います。少し手間が掛かりますが、タイヤ交換の際には、リクエストをお待ちしております。

アバルト500 インテリア系統の作業と乗車定員変更進行中

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長期に渡りお預り・作業進行中のアバルト500です。
ラテンフェスタ開幕戦も近付き、若干焦りながら作業を進めています。
今回のラテンフェスタを目前にして、3台のスーパーユーロ参戦車輌が
大きな作業を必要としている為、気持ちが焦ります。

1台目はルノークリオ2・RS特殊車輌でした。
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こちらは本日、ようやく納車が完了しました。
本格的なロールケージにより、ボディはカッチカチになりました。
もう外す事は不可能です。

2台目もルノークリオ2・RSです。こちらはフェーズ1です。
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黄色のクリオです。
全く写真を残せていないのが問題ですが、前回のラテンフェスタ最終戦で
LSD破損のトラブルに見舞われた為、海外より取り寄せた新しいLSDを組み付けました。
クリオのLSDは、BACCI社製とクワイフ社製が主でしたが今回見つけたのはそれとは
異なる新メーカーです。
黄色号は2種共に装着実績ありですが、2種とも破損しています。
ちなみに、これまでのLSDの中では最も効きの鋭い、機械式特有の作動をします。
さて、ど~なるのでしょうか。

そして残す1台がアバルト500となります。
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こちらは、開幕戦よりスーパーユーロに参戦する事になった1台です。
昨シーズンまではアルファ&アバルトトロフィーでしたが、年間シリーズチャンピオンを
獲得した為、半強制的?自主的?に最高峰のバトルクラスにステップアップです。

なのでオーナーとしても今回は力が入っています。
メンテナンスへの抜かりは無く、さらにマシンのポテンシャルアップも図り攻めています。
カテゴリーが変わる為、内装の取り外しがレギュレーションで許される為、解禁のごとく
外せる物は外す作戦に出ました。
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こういう割り切りった意気込みの有る仕様は非常に好みです。
(エアコンは残しています。)
車検を機に乗車定員変更を行います。
ここで私自身の拘るポイントがあります。
せっかく乗車定員を変更するので、車検証記載の車輌重量をアンダー1トンを目指す事です。
現在は1150キロですので、なかなか難しい内容ですが、何とかします。

そうすると、車検の際に必要な重量税が安くなりますからね。
車の軽量化は、ポテンシャルアップにも繋がりますが、お財布にも少し優しくなります。

お客様からのご依頼で、ESP(エレクトリック・スタビリティ・プログラム)をサーキット走行時のみ
機能を停止したい、との事でしたのでカットスイッチを取り付けました。
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フロントバンパーが現状未装着状態ですが、こちらも加工作業の進行中です。
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熱対策ですね。どんな仕上がりになるのでしょうか。楽しみです。

シート換えるならレカロにしましょう

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RECARO、シートブランドとしてトップカテゴリーのブランドですね。
お値段も一流ですが、やっぱり出来栄えが凄く良いです。

シートの交換についてのご相談を頂く場合、まず第一にご案内するのがレカロです。
座っていて疲れない、腰への疲労度が少ない、これがフルバケットにも言える事であるのは
素晴らしい事だと思います。

フルバケットの場合、ホールド性能もピカイチだと思います。

今回、アバルト500に装着するシートももちろんレカロを選択しました。
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RECARO SP-GⅢ KKです。
普段使いを考えると、SP-GTⅡよりもサイドサポートが低く、乗り降りがし易いです。

セミバケット・フルバケット共に、ご相談お待ちしています。

2月3月の営業カレンダー

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2月3月の営業カレンダーです。年度末の為、点検・車検が多い様です。入庫予約は早めにお願いします。

代車手配の必要なお客様で冬タイヤ装着ご希望のお客様は出来る限りお応えしております。

FIAT PANDA 専門店になってました

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このところコンペティションな車輌を取り上げる事が多かったですが、ちゃんと一般車輌も進行しています。
ふと気付くと、工場内にパンダ2が3台作業を進めていました。
かわいらしい工場風景に癒されてください。

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パンダ4X4 とデュアロジックの前期・後期です。
メンテナンス入庫と車検整備のパンダ達です。

モデルチェンジを経てから随分経ちますが、メンテナンス次第で十分に使える良い車です。

パンダ前期・後期のタイミングベルト 恐ろしいベルトが付いていました

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パンダ2台分のタイミングベルトを交換しました。
前期と後期ではエンジンが似ていますが、異なります。
後期モデルは500の1.2Lに近いのですね。

まずは後期モデルを。
カバーを開けて驚きのベルトが装着されていました。
ヒビヒビです。
ウォータポンプからも水漏れが始まっています。
おそらく新車から未交換なのでしょう。
走行距離は 5万キロ台中盤です。
皆さんも気を付けてください。
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後期型エンジン搭載車は、カムカバーを開けて専用ツールでタイミング位置を合わせる
必要があります。
カムシャフトエンドに設けられた切込み部に合うように設計されたツールを用います。
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クランクシャフト側も、位置を合わせます。
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クランクが適正位置の時にのみ、カムシャフトにツールを取り付ける事が可能です。
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ついでですので、バルブクリアランスを点検します。
現代にしては珍しく、バルブリフターにシムが装着されている為、任意で調整が可能です。
調整が必要なほどの誤差が無い為、今回は未調整です。
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カムカバーの洗浄を行います。もちろんトレントを使用します。
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このカムカバーには凝った仕掛けがありまして、オイルラインが存在します。
オイルポンプで吸い上げられたエンジンオイルは、圧力を保ったままカムカバー内部に
到達します。
その後5つのオイルジェットを通過し、カムシャフトジャーナル部とリフタ付近を潤滑します。
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トレントによる洗浄中に、オイルラインの清掃も合わせて行います。
油路にトレントの高圧ノズルを接触させ、噴霧を行うと5本の水柱が上がります。
綺麗に抜けている事が確認できればOKです。

そして、洗浄後のカバーはここまで綺麗に仕上がります。
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まるで新品ですね。
トレントが導入される前までは、洗浄台と呼ばれる昔ながらの灯油を用いた
シンクの中で手作業でセコセコと洗っていたのです。
時間は掛かるは、手が荒れる、そして時間の割りに綺麗にならない。
そして、洗浄液が灯油なので仕上に洗剤と水洗いが必要という手間をかけていました。

トレントならこの仕上がりが数分で完了します。
手も汚れなければ、人物に水もかかりません。しかもすごく自然な綺麗さを実現します。
トレントを誰かに勧めたいわけではありませんが、スタッフ全員の超お気に入り設備の一つです。
壊れたら困るだろうな~と思います。

そして、新品のガスケットを各部に取り付け組み付けます。
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そして、前期パンダです。
こちらはのベルトはもっと恐ろしい状態になっていました。
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こちらも新車から一度も交換されていないベルトです。
久々にヒビヒビのタイミングベルトを見ました。

クーラントタンクも樹脂の経年劣化が見受けられますので、交換します。
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パンダに限らず、タイミングベルトは早目に交換しましょうね。

旧パンダ(141)も進行中

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すみません。パンダだらけです。

こちらは初代パンダの最終期のモデルです。
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走行距離がグングンと育っている1台です。
今回は普通に点検整備で終える予定だったのですが、予防整備という事で
タイミングベルトの交換に合わせて、シリンダヘッドのオーバーホールも行います。

距離的にも、時期的にも、ヘッドガスケットがいつ抜けてもおかしくないそんな厄年を
迎えている為、お客様からのタイミングベルト交換のリクエストに対して、こちらからの
予防整備のご案内をさせて頂きました。

ヘッドガスケットが抜けるとはこんな状態の事を言います。
ルノーカングー エンジン内部における不具合の修理
エンジン圧縮漏れ あからさまな例

ガスケットやシールといった部品は、時間が経てば必ず劣化します。
外部から簡単にアクセスの可能な場所であれば、漏れた所をピンポイントで
交換すれば良いのですが、それがエンジン内部となると手間と時間が必要になります。
今回の様にヘッドガスケットの場合、タイミングベルトを外す必要も出てきます。

最も避けたいケースは、タイミングベルトを交換した後に、ヘッドガスケットが不具合を
起こす事です。
お客様にとっても痛い出費となります。

なので今回はそうなる前に手を打つ策に出ました。

外観の非常に綺麗なパンダですので、カムカバー内部の汚れはどうかな?と思い
開けてみたところ予想外に褐色汚れが多くて驚きました。
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過去のオーナーのオイル管理における、スパンが長かった事が原因です。
こういう時にその車の使い方・愛され度まで分かってしまうものです。

新車の頃から3000キロに1回のサイクルで、オイル管理の行われていたエンジンは
10万キロを越えても物凄く綺麗な中身が確認できます。

分解前の確認では、ベルトのヒビでは無く、弛みに怖さを感じました。
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この頃のパンダはベルトテンショナが固定式の為、ベルト伸びが誘発されます。
ですからベルト交換のサイクル以外でベルトの張力を点検する必要もあります。
ランチアデルタや、プジョーの205も同じ様な事が言えます。

オートテンショナが採用されているエンジンの場合は、ベルトに無理な力が
掛かる際は、自動調整機構により張力を緩めて負担を軽減します。

取り外したシリンダヘッドの燃焼室側
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気筒ごとにバルブの色が違っていたり、スラッジの付着具合が様々であったりと
バラつきがあるのが確認できます。
タイミングベルト側の燃焼室周囲は、ガスケットの当たりに問題がある変色も確認できます。

こちらは、ブロック側
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ピストントップが乾いた状態では無く、湿った状態です。
オイル混入量が多い為、このような状態になります。
燃焼室にエンジンオイルが混入すると、混合気の完全燃焼の妨げになる為、カーボンスラッジが
多く発生します。繰り返す事で悪循環が発生し、汚れの蓄積は増えます。
ピストンリング周囲にもそれらは蓄積される為、リングの収縮がスムーズに行えなくなり、
シリンダブロック壁面を傷つけたり、消耗を進めたりと2次的被害が拡大します。

だからこそ定期的なカーボンクリーニングが必要となるのです。

そして、加工作業より戻ってきたシリンダヘッドです。
今回はヘッドの最小単位での平面研磨・バルブシートカット・フェース研磨を行っています。
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当社でのバルブ摺り合わせや、各部の組み立てを行い、組み付け作業を進めていきます。

年数の経た車に乗り続けるか、どうするか悩む方は多いと思います。
はっきりと言えるのは、メンテナンス次第ではまだまだ乗れるという事です。
心機一転の新車購入も魅力を感じますが、永年愛した車にしっかりと手を入れる事で
とことん付き合う1台に仕上る事も素敵です。

愛車とどう付き合うか、千差万別ですが共通して言える事はメンテナンスを怠らない事、
そして、基本整備を徹底する事だと思います。


エンジン冷却廻り作業、三車種続きます。

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今週の作業はパンダの整備が目立ちましたが、気温の関係かエンジン冷却水廻りの整備も多かったです。
エンジン冷却水漏れ修理やオーバークールによるエンジンサーモスタットの交換作業も行いました。

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定番のヒーターパイプからの水漏れ修理の307

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樹脂製パイピングの不具合修理のMULTIPLAは、ヒーターホースを交換です。

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サーモスタット交換の207は、仕様変更の為、ヒーターホースも合わせて交換です。

ラテンフェスタ2016 エントリー受付中!

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2016年もラテンフェスタは元気に開催します!

年間シリーズを通して行なわれるラテン車の運動会「LATIN FESTA」。
毎年多くのご参加をいただいています。
今年は、プジョーワンメイクだった「PEUGEOT CUP」にシトロエンも参戦可能になりました。
「ALFA & ABARTH TROPHY」も盛り上がっています。
アバルトとアルファの戦い、見物ですよ!
もちろんプジョーワンメイクの「PEUGEOT CUP」、
小排気量車の戦い「SUPER 1400 TROPHY」、
最高峰クラスの「SUPER EURO TROPHY」も変わらず開催します。
まだ見たことがない人はぜひ一度観戦してみてください。
あなたの中のラテン車のイメージががらりと変わるかもしれませんよ!
そしてやる気が出ちゃった人はぜひぜひエントリーしてください!

2016年シーズン開催スケジュール
□第1/2戦 3月6日(日)   美浜サーキット エントリー受付中
□第3/4戦 5月29日(日)  美浜サーキット
□第5/6戦 9月4日(日)  美浜サーキット
□第7/8戦 11月27日(日) 美浜サーキット

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ラテンフェスタホームページ
http://www.yotsuwa-c.com/

LF2015

18万キロ走行のプジョー106です。

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今週、車検整備での入庫のプジョー106S16は走行が180000キロオーバーの車輛です。普段からのスタンダードな整備が行き届いているお車で、大変好調なお車です。
最終検査にて若干のタペットカバーからのオイルにじみが有り、気になって修理と成りました。

カバーを外してエンジン内部が大変綺麗な事に驚きです。

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定期的なオイル交換で、これだけ良い状態で保てる事は、ユーザー様の車への思い入れを感じさせて頂きました。

最近良く耳にする、新車購入時のメンテナンスパックによるロングライフオイル交換サイクルでは、とても実現出来ない状況かと思います

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外したタペットカバーを洗浄して組み付けを行いました。
永い間、車とお付合いをお望みのユーザー様はオイル選びや交換サイクルなど、ご相談を承ります。

中古車情報: CITROEN DS3 スポーツシック

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  2013年  車検: H30年2月 フロア6速MT 走行距離:1.9万km 車輌本体価格:135万円(納車整備付き・消費税別)

メンテナンスファクトリーであるレッドポイントがお薦めする中古車は、その車を整備してきたからわかるウィークポイントや整備履歴などを確認し、安心して次のオーナーに乗っていただけるように整備して納車しています。

今回も、そんなレッドポイントのオススメ中古車をご紹介いたします。

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走行距離が少ない(1.9万Km)グッドコンディションのDS3スポーツシックです。パワフルなターボエンジンと6速MTで充分過ぎるくらいの速さを持ちながらも、エレガントなイメージもしっかりと演出してくれるとびきりの一台です。

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普通のお店ならこのままお渡しするのでしょうが、そこは整備のレッドポイントです。油脂類の交換は勿論、充電回路の見直しや4輪アライメント調整など、しっかりと整備を施して納車させて頂きます。

試乗も出来ますので、気になる方は一度乗りに来てください。

年式: 2013(H25)年  車検: 2018(H20)年2月

ミッション: フロア6速MT

走行距離:1.9万km

車輌本体価格:135万円(納車整備込み・消費税別)

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アルファロメオ156GTAはクラッチが凄く重いので、原因調査から開始。

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このところ急に増えたのが、アルファロメオ156&147のGTAを買ったばかり、というご新規様の
来店&ご相談です。
お話を伺うと、価格帯が現実的になったのでようやく購入できました。というケースが多いですね。

永年のあこがれを形にするのは夢のある話ですが、大切なのはその後の管理です。

中古車ですので個体差があって当然です。
アタリがあればハズレもあります。
アルファ147と156はアタリ&ハズレの落差が大きく、また、まともに整備を行わずに
買われている方も多いのが事実です。

当社では156のリフレッシュ車輌を製作しました。
この車が意味するのは、156・147を徹底整備する事で魅力をどこまで引き出せるか?という事と
新車以上のコンディションを実現するにはどれだけの作業が必要になるか?を自社で答えを
求めるべく突き詰めた、ある意味当社の挑戦でもありました。
実際に、ほとんどの車輌に必要な整備内容ばかりですので、これからの購入を本気で検討中の方は
熟読していただきたい内容です。
また、現在既に所有されていて、本気の整備をご検討中の方にも参考になるはずです。

とにかく魅力の詰まった車種であるのは間違い無いのが147・156です。
適度なサイズ感、優れたエンジン性能、人車一体となる楽しみを味わえるアルファロメオですので
良いコンディションの車を後世に残すべく、仕上ていきたいというのが当社の思いでもあります。

今回の156GTAは、コンディションで言えば中の中という所でしょうか。
全くダメ!という車輌が多い中、手を入れる事でしっかりと復活する1台です。
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動かしてみて即時思わされるのが、クラッチペダルの異常な重さです。
ペダルストローク全行程の奥側半分程は尋常ではありません。

クラッチペダルの重さの主な原因は、クラッチの消耗によるものが多いですが、
今回の場合は走行距離がそれ程多くない為、原因が別と判断できます。

過去にクラッチフルードの交換が定期的に行われていと、油圧シリンダやホースの
状態が悪い事が多く、操作性に悪影響を及ぼします。

油圧ホースを調べてみると、酷い状態でした。
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パーツクリーナを流し込むと、真っ黒なフルードが排出されます。

フルードタンクの中も真っ黒。
シリンダは永年交換されていないのか、固着寸前です。
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まずはこれらを正常に戻し、変化がどう出るかを点検していきます。

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